影踏み


とおりすぎた濃度に遠ざかる過去を知る
目の前から消えてもイメージをする
かすかに浮かんだ雲掴む夢を笑う
有限だって言ったってうわの空なんだって

ちょっと立ち止まって 後ろ姿見て
一瞬だと笑った 留まる声に
心繋ぐような 衝動に駆られたくて
うつむきながら僕は 探していくんだ

君はそこに立った 僕は影を踏んだ
待ってくれよと手を振り呼ぶように
君は先へ進んで 僕は宙を舞った
時間が分かつとも僕らを繋ぐように

とおりすぎた濃度に遠ざかる過去を知る
有限だって言ったってうわの空なんだって

僕は影を見て ため息ふりほどいて
足だけ前に出した から回るけど
転げ落ちるような 感覚なんて狂って
這いつくばって僕は 進んでいくんだ

君はそこに立った 僕は影を踏んだ
待ってくれよと手を振り呼ぶように
君は先へ進んで 僕は宙を舞った
時間が分かつとも僕らを繋ぐように

一寸先の心に 一寸前の声が
ループするように揺らいで、揺らいで
一寸前の僕は 一寸先の僕に
いったい何を残せたかなぁ?

僕は少し泣いて 君の影を踏んだ
気まぐれにそっと足跡残すように

僕はここに立った  君はそこで笑った


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